5分でわかる財務分析超入門

・財務分析ができると社会人生活が楽しくなります。

就職先をみつけるとき、株式投資を始めるとき、あらたな顧客との取引をするとき、、、

財務分析を知っていると企業の実情が理解でき、より良い判断ができます。

最近はアベノミクスで株価が上向いていますが、株式投資についてもブームにのらずに将来的に伸びる企業に投資することが資産形成には有効なのは、米国の著名な投資家であるバジェット氏も実践しているところです。

株式投資の中長期の場合には、経済全体のファンダメンタルや企業の財務状況を把握して価格の方向性を確認しながらの投資になります。

最終的に個別企業を選択することになりますので、企業の業績や将来性を客観的に把握できる手段として財務諸表の分析は必須になります。
 

・財務諸表はどこから入手できるのか?

財務諸表は貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書からなります。

多くの企業はホームページから投資家情報という見出しをたどると財務諸表にたどりつきます。

年度の結果と四半期ごとの結果があります。四半期ですと季節的な誤差がでますので、まずは年度の結果をみるのがよいでしょう。

金融庁のEDINETというサイトからは、通常のPDFファイルとともにXBRLというエクセルでそのまま見ることができる形式で取り出すことも可能です。

入門ですから削れるところは削り5分でわかる分析をします。その為の最低限の知識を説明します。

分析の視点は、収益性、効率性、安全性、成長性の4つです。

・収益性とは利益の大きさ

収益性とは、売上金から費用を引いて残った利益が、売上金の何パーセントになるかということです。

利益で重要なのは本業の利益である営業利益です。事業内容によりますが、IT業界であれば15%以上あれば優良です。

この本業の儲けがプラスで、かつ「現金」で受け取れていればより安心です。

売上は即時に現金で受け取れるとは限りません。

売上高の現金での支払いを1ヶ月後や2ヶ月後まで待ってもらうことを財務諸表では「売掛金」といいます。

1ヶ月後や2ヶ月後にならないと現金が入ってこないわけですから、その間に相手が倒産したり行方不明になってしまったら現金が受け取れなくなるわけですから、最初に現金でもらえればそういった心配は不要です。

・効率性とは売上に対する貢献度

企業が売上をあげる為には、元手となる資産が必要です。

人に払う給料は費用ですが、お店や機械のように何年も使い続けるものや、購入するための現金などは資産といいます。

その企業の持ち物は全て資産と考えればわかりやすいですね。

あくまで本業で儲ける為に必要な持ち物ですから、たくさん持ち過ぎるのは非効率です。

例えば、菓子販売会社がA社とB社の2社あった場合に、A社は保有する2店舗で100万円を売るのに対して、

B社は1店舗しか保有していないにも関わらず同じ100万円を売る場合、

同じ実りを得るのにB社はA社の半分の資産で実現できているので効率性は2倍です。

これを財務分析で表現すると総資産回転率の比較になります。これは売上高を総資産で割った値です。

総資産は言葉の中に入っていますので覚えやすいですが、売上高という言葉ははいっていませんからわかりにくいですね。

入門編では回転率といえば、売上高を割る、売上高が分子になると考えても問題ありません。

売上高を総資産で割るということは、保有する総資産で、その何倍の売上高を生み出しているかという財務的な意味になります。

財務諸表分析では、 単純に式だけを覚えるよりも、その意味も一緒に覚えることで応用力がつきます。

ここまで、収益性と効率性を見てきました。出てきた財務諸表の項目は、売上高、営業利益、総資産の3つのみです。

この3つを見るだけで本業できちんと利益を出せているのか、保有するリソースは効率的に売上高に貢献できているのか、という重要なポイントを把握することができました。

○安全性とは借金がいかに少ないか

株を購入したい起業がどんなに収益性が高く、リソースも効率的につかっているとしても、

そのリソースを購入したときのお金がすべて他人からの借金だった場合に、投資先として問題ないと言えるでしょうか。

返済をいつまで待ってもらえるかによりますが、返済しないといけないことには変わりありません。

完済するまでは利息も支払い続ける必要があります。返す必要がない自己資本であれば返済も利息の支払も不要ですからビジネスにも専念できます。

このように準備した資金のうち返済する必要がない資産を自己資本といい、全体の資産にしめる自己資本の割合を自己資本比率といいます。

自己資本比率は高いほど安全性は高いと言えます。 基準としては30~50%以上になります。

但し、自己資本の比率が高いということは、ビジネスをもっと拡大したいと考えたときに、

使えるお金が自分の財布にはいっている分しか使えないということですから制約にもなります。

成長市場のビジネスであれば、不足するお金を借金で補いながらビジネスを拡大することも必要ですから、自己資本比率は低いこともあります。

○成長率は企業存続の源

企業の成長性は売上高の前年度比で見ます。売上高を前年の売上高で割るだけです。

収益性、効率性、安全性に問題がなくても成長性の低い企業の株は期待できません。

売上高が企業存続のベースとなりますから、売上高が年々減少する企業は、他の指標がどんなに良くてもつぶれるしかありません。

通常は、3年から5年間の成長率を確認します。

これで収益性、効率性、安全性、成長性の説明が終わりました。使った項目は売上高、営業利益、総資産、自己資本の4つです。

財務諸表からこの4つの項目を抜き出して簡単な割り算を4回すれば、企業の状況がおおよそ確認できるのです。ぜひお試しください。

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